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上木めぐみの子どもにやさしい自然食のある暮らし

こんにちは、上木めぐみです。
私は大阪市内で、自然食料理教室を中心とした
「自然派生活塾なち ゅらる本舗」を運営している、
2児(8歳・3歳)のママです。
このコーナーでは、そんな私のオーガニックベースな食生活と、
自然派育児の話題を発信していき たいと思います。
みなさんどうぞ、よろしくお願いします。
 

【~基礎工事をしっかりと~】

うちには2人の子どもがいるのですが、私は子育てほどやり甲斐があり、結果の明確な仕事はないと思います。子育てはいわば「人作り」。親自身も成長するので 「育自」 とも言います。環境や育てる人によって大きく影響される子育てですが、食も大きく影響します。心理学者ルソーは二百年も前に、“教育は人作り、人は 「食べもの」 で作られる” と言い残しました。まさにその通りだと思います。

毎日食べたものによって成長していく子どもは、既にカラダが完成した大人とは違います。

例えば家を建てる時。
(A) 砂地やぬかるみに急いで建てた立派な家
(B) しっかりした土地に基礎をしっかり作った質素な家
2つの家、どちらが長持ちするでしょう? そう、答えは(B)です。基礎がしっかりしていると、家も人も長生きします。ヨーロッパでは築百年越えるアパートでも普通に人が住んでいます。最初から長持ちする家を建て、メンテナンスもちゃんとするから長持ちするのですね。日本で築百年の家は数少なく、あっても廃屋に近かったり、資産価値ゼロに近かったり。家も人も基礎とメンテナンスをしっかりしていれば、百年たっても健康でいられるはずなんです。

基礎がしっかりしている家は、その中身となる壁紙やカーテン、照明などは、いわば手抜きをしてもまあ大丈夫。それらがなくても住むことはできるし、後からどうにでも出来るので、極端な話しどうでもいい部分です。人で言えば、良い学歴や地位、良い住まいや良い服がなくてもどうにか生きていけますが、「健康」という基礎がなかったら生きてはいけないでしょ? 家も人も、手抜きせずに費用と時間をかけるべき所は「基礎部分」です。

子どもは建物で言う「基礎工事」をしている真最中です。オギャーと生まれたその日から、口に入れたものを糧として大きくなる子どもにとって、幼少期の食生活がその子の体質や味覚の基礎となり、それは死ぬまで付きまとうものになります。


奥さんの作るお味噌汁の味が 「お袋の味と違う!」 と怒る夫、そういう夫が昔はよくいましたが(今もいたりして)、それは明確に 「幼少期に覚えた味噌汁の味」 が基礎にある証拠です。奥さんも奥さんで、味覚の基礎にある「幼少期に覚えた味噌汁の味」 を作っているだけで、この2人は極めてまともです。学校給食が懐かしいと思うのも、海外に行って白ご飯が食べたいなあと思うのも、すべて「幼少期の食体験の積み重ね」 が基礎にあるから。

基礎工事をおろそかにした家やカラダは、病気にもなりやすく長持ちしません。ただ、家は壊れたら作り直しできますが、カラダや味覚は一度完成したら、1から作り直しは出来ません。そして、まだ知恵とお金と技術を持たない子ども。その食生活は完全に大人に委ねられています。見ていると、肥満の子どもは肥満になるような食生活を与えられているし、すぐキレる子は砂糖漬けの食生活、よく風邪引く子はパン食中心だったりするようです。子どもは与えられるものを食べるしかありません。自分の意思でなく病気にさせられてしまう子どもは悲劇です。「可愛いから好物を何でも与える」というのは、手抜きの愛情、子どもにとっては不幸の始まりに思えます。

大人はいいんです。子どもと違ってさほど先は長くないですし、自分で選んだ 「食」 で病気になるのでしょうから、いわば自己責任です。だけど「子どもと大人は違う」ということを、子どもの食を預かる大人は、ちゃんと認識する責任があります。うちはオーガニックしか食べないから大丈夫、と思っている安易な大人も要注意です。そんなこだわりは大いに結構ですが、オーガニック素材で欧米食(カタカナ食)中心だったら本末転倒ですよ。今の子ども達の食生活は、オーガニックにこだわるレベルにも達していません。「米」の美味しさより「パン」の手軽さを優先して育てられているのだから。

子どもを 「体格」 ではなく 「体質」 の良い子に育てたいなら、まずは 「日本の伝統食」 を毎日ちゃんと、しばらく与えてみて下さい。薬や白砂糖と違って即効性はないですが、必ずじわじわと結果がでてきます。日々の食事が文字通り、人を良くするものとなりますように…。


自然食料理研究家 上木めぐみ

(自然派生活塾なちゅらる本舗主宰)

辻調理師専門学校卒業後、系列校のホテルスクールで学ぶ。
卒業後、南船場にあるフランス料理店「エプバンタイユ」に入店。
野菜をベースにした有名フランス料理店で基礎から学ぶ。
その後、何軒かのお店を経験したのち、
「華の宴・縁」でフードコーディネーターのアシスタントとして
TV番組や雑誌のコーディネートに携わる。
結婚を機に退職し、伊丹空港のワインショップの出店に携わる。
29才で長女を出産。約1年専業主婦を経験し、食業界へ復帰。
「自然派生活塾 なちゅらる本舗」を立ち上げる。
現在、各種講座の開催をしながら
二人娘の食生活について考える日々が続く。

<REVIEW>
【TV】 
・日本テレビ『THE・ワイド』VTRに出演
・ABC「おはよう朝日 土曜日です」に出演。
 〜野菜を使ったアイデア料理いろいろ〜 2008年9月20日放送
【雑誌】 
・雑誌「ぽとらっく」 VOL.18 掲載
・パッチワーク通信社別冊:季刊誌『クラシコ』掲載10ページ掲載
【web】
・do Lohas リレーコラム「ナチュラルに暮らす」で2回掲載
【料理教室】
・大阪市内と守口市の2会場で開催。少人数制で実施
【イベント】 
・『西宮消費者センター』依頼:石けん教室(動員50名)
・育児サークル『SMILE HAPPY KOBE 自然育児と育自を楽しむ会』依頼石けん&布ナプキン教室(20名動員)
・オルター主催イベント/出張講座多数